題名・新版 伊勢物語
作者・未詳 訳注・石田穣二
出版・角川ソフィア文庫(初版1979/11/30  三十七版2004/4/20 \620)


在原業平の一代記。歌物語。125段から成り立つ。田舎者の男などが主人公として扱われることもあるなど、完全な一代記とはいえない。
基本的には『男』と『女』なので『業平とおぼしきもの』と書かれている第1段を飛ばして読んでしまったら誰なのかわかりかねます。
一代記ということからもわかるように書かれている歌は恋の歌が多いです。恋の歌と思えなくても、その背景にはしっかりと愛しき者が描かれていたりして深いです。
恋多きもの故に良き歌が読めり、という感じですね。
面白さ・★★★★★★★☆☆☆
お勧め度・★★★★★★☆☆☆☆




戻る